2019年3月31日日曜日

17. ミツバチさんのお悩み相談(1)



せっかく虫さんに興味を持ってくれた男の子が報われない結末でかわいそうですが、物事の、自分に都合のいい一面だけを捉えたのでは他人を説得できませんので、めげずに頑張ってほしいものです。

※いきなり成虫にはなれないので、まず蛹になること。隠れてえっちな本やサイトを見たりするようになることじゃないですよ!

2019年3月30日土曜日

16. 多数決


この漫画では蜂さんたちが擬人化されているので、普通の床の上を普通に歩いているように描かれていますが、実際はこの「床」に見える巣板は、垂直に天井からぶら下がっています。蜂さんたちが巣箱の底にいて、その背後に八角形のお部屋が見えている構図は、人間としての私の感覚にとって受け容れやすいので多用していますが、実際には蜂さんたちが意味もなく底部でブラブラするのを好むというわけではありません。門から入った蜂さんの圧倒的大多数は巣板にいるものだと思った方がいいでしょう。


注)
1コマ目
ミツバチの女王様は、お部屋にふんぞり返って卵をボコボコ産むのではなく、巣板の上を自在に歩き回り、働き蜂さんたちが用意した育児用の部屋にどんどん卵を産んでいきます。歩きまわる女王様は黒くて大きいし、まわりには働き蜂さんが頭を向けて集まるという習性があるので、ゴチャゴチャした巣板でも人間が陛下を見つけるのはそれほど難しくありません。見つからない時は、他の板にあらせられるのです。

2コマ目
女王様は自分でどこにどんな卵を産むか自分で決めるのではなく、用意された部屋に応じた卵を産むそうです。すると、決めているのは部屋を作る働き蜂さんということになりますが、その働き蜂をコントロールしているのは女王の出すフェロモンであると考えれば女王の意志であるような。しかし例えば分蜂先を多数決で決めるらしい時には女王の意志が反映する余地はないことを考えても、その時の群れの状態、季節や環境に応じて必要な子がバランスよく生まれるようにという群れの総意が女王にフェロモンを出させているとも言えるような。

3コマ目
ババアっていうひとがジジイって言いますよ、殿下!

4コマ目
殿下にマジレスすると、女王様を中心に育児コーナーに働き蜂さんがいっぱいひしめいているのは、女王様を守るためと、生まれた卵や子供の世話をするためと、保温のためみたいです。

普通は巣板は平行に何枚も並んで作られているので、飛んで直訴するスペースもありません。

このコマでは殿下はいつしか押し出され、もはや女王様の近くではないので、蜂さんたちは思い思いの方向を向いています。



2019年3月29日金曜日

15. エアコン増強




巣箱の換気を行う時、セイヨウミツバチとニホンミツバチでは頭を向ける方向が逆になるのだそうです。その違いは、天敵オオスズメバチのいる環境で進化してきたニホンミツバチが、巣の匂いで敵を呼び寄せないようにしているのだろうと説明されています。どっちにしろ換気するので匂いは出て行くと思うのですが、空気を直接掻き出すのではなく、まず外の空気を入れて結果的に中の空気が出るこの方法の方が匂いは薄くなる、ということでしょうか。匂いでミツバチさん見つけられない私にはよくわかりません。

とりあえず、一生懸命働いているのに失礼かもしれませんが、懸命に風を送る姿がかわいい、ということだけはよくわかります。でも人間だって腕立て伏せ5回くらいでもう熱くなるので、暖房にも使っている翅ブルブルは自分は熱いですよね。無理のない範囲で頑張ってね。

ちなみに、オバチ殿下がデジャヴュを覚えた温かいブルブルはこれですね。
6. ぬくもり

※追記
冷却の扇風はゆっくり羽ばたき、胸がアツくなることもないということを後から知りました。さすがミツバチさん、無駄がないです! 我らが働き蜂さんったら、ベテランなのに張り切り過ぎてそんなミスを…私のミスです、ハイ

2019年3月28日木曜日

14. 仲良しミツバチ女子校



男子まじってますが…

日本ミツバチが西洋ミツバチと比べ圧倒的に飼育者に愛されているのは蜂たち自身が仲良くしているため見ていて微笑ましくて愛しさが募るというのもあるかもしれない。大切にされたかったらまず誰かを大切にすることだ、とはよく言ったものである。

2019年3月27日水曜日

13. 絶対的幸福


他との比較によって自分の幸せを量る村社会の相対的幸せ、それは脆い。

嬉しそうな働き蜂さんの幸せには、きっともっと全身もふもふ・そのままぬいぐるみのようなコマルハナバチさんやビロードツリアブちゃんが現れても一点の曇りも翳りも見られないであろう、そんな気がします。

だってミツバチさん、かわいいですもの! そうなんです、別に擬人化しなくてもありのままのミツバチさんがかわいい! でもありのまま描くとへた漫画にしにくいので仕方がないのです、ハイ。

まだまだ修行の足りない私も、時間待ちに訪れた公園でシロツメクサにやってきたニホンミツバチさんを見つけて飽かず見とれていた時の穏やかな幸せだけは頑然とそこにあり揺るがない私だけのもの、と確信できました。

待ち時間が30分以上あったのですが、あっという間に時間が経ちました。ずっと小さな花の一つ一つの蜜を集めてつかず離れずの距離にいてくれたのが、スイ~ッと離れて行ってしまった時、時計を見たらちょうど時間でした。きっとお腹が一杯になったのでしょうが、「ほら、時間よ、もういいわね」と、しょうがないから構ってくれていた私を送り出してくれたみたいで嬉しかったです。


2019年3月26日火曜日

12. 雨の特訓



元気で勢いのある群れなら、スムシは食糧として古い巣板を食べ、蜂さんたちは更新する手間が省ける、という共生関係が成り立っているので居候扱いはちょっとかわいそうかもしれません。

巣箱の中にはいろいろな虫さんが割と普通に住んでいるそうですが、多くは滋養のある蜜や無防備な幼虫には手を出さずに住み分けているのがいいですね。罰則がなくても秩序があって。

オオスズメバチと戦っていて警備が手薄だから…などと火事場泥棒に及ぶ卑怯者などもいないし。

2019年3月25日月曜日

11. まぶたのねえや




でかい、でかすぎる! と、セルフ突っ込みを繰り返して来た巣坊(ひとつひとつの六角柱形のお部屋)の現実的なサイズはこれくらいでしょうか。蜂さんおひとりさまがツルンと入って満員になるのですから。オトナは頭から入って後退して出て来るので(従ってシマシマのお尻だけが見えてかわいい)、この向きでおさまっている殿下はやはり幼児退行しているのかも。

ちなみに雄蜂を育てる部屋はちょっと大きいので、普通の部屋にはまりこんで出られなくなったのだと思われてもしょうがないですよね。

2019年3月24日日曜日

10. 見つめずにいられない



実際には口説いてる時間はないと思います。それとも追いながら口説くのかな?

2019年3月23日土曜日

9. みつばち広報部のチラシ


セルフ・パロディですみません。ミツバチさん広報部の仕事は『ミツバチ広報より』カテゴリに分類され蓄積されていく予定です。

殿下がご覧になっているチラシは、同カテゴリの最初の記事、『ニホンミツバチからのお願い』です。ハチ=刺すという強いイメージが浸透しているため、必要のない通報・駆除が行われてミツバチさんが犠牲にならないように拡散よろしくお願いします!

2019年3月22日金曜日

8. 花の恵み




おいしいものを食べておいしい! と言っているうちは大丈夫、という気がします。落ち込んだ時も好きなものを食べれば元気が出ますよね。あ、でも一人で黙々と食べるのではなく、大事な人と「おいしいね!」と言いながら、ね。

厳密には、お腹ポンポンになるまで吸って来た花蜜は巣に帰って内勤の蜂さんに口移しで渡さなければもう一度吸いにいくのは無理だと思います。き、きっと特別に殿下のために花粉だけのおかわりに行ったんですよね!

2019年3月21日木曜日

7. 飛行テクニック



飛行訓練、通称「時さわぎ」は、飛行技術というよりは巣を出てから巣箱を向いてホバリングしながら周囲の物と巣の位置関係を覚え、帰って来る時の目印を得るためらしいです。が、華麗な急旋回、ホバリングはオバチさんには難しいのではないかな。

2019年3月20日水曜日

6. ぬくもり



ここまで描いてきて、殿下がバカ役ばかりでかわいそうになってきたので彼の性格を再確認したエピソード。

ミツバチさんは翅を震わせると出る熱をいろいろに活用していますが、暖房もそのひとつ。指に乗って来るとほんわか温かいんだそうですね。あ~、飼いたいな!!!!

※追記
実際には温めるために飛翔筋を使う場合は翅を震わせることはないことが後になって知りました。エンジンをまわしたまま、クラッチをつながないような感じでしょうか。胸の内部で筋肉だけを震わせて、その動きを翅の動きに伝えて浪費することなく暖房のみに使うわけですね。さすがミツバチさん、無駄がないです。

2019年3月19日火曜日

5. 蝋細工


外国の映画なんかで、泣いている子供に風船で動物さんを作ってあげる、あの感じです。

正確には、この働き蜂さんは蜜集めという生涯最後のお仕事をしているのでベテランで、蝋が出る段階は卒業しているはずなんですが、き、きっとちょっと前の話なんですよね。オバチ殿下はおられるけど。ほら、必要に迫られると止まったはずの蝋がまた出ることもあるというから、きっとそれですね!

2019年3月18日月曜日

4. アザミの槍兵



オバチ殿下が針のないのを気にしている、というのは漫画を描く前に書き始めていた小説の中のエピソードです。小説こそ正しい知識がないと細部の調整どころかプロッドごと倒れたりしそうなので今は途中で止めて勉強中です。でも漫画の方が楽しいしキャラ立って来たのでこっちがメインになってしまいそう。

2019年3月17日日曜日

3. 黒の君


一つ前の話を描いている時に頭に浮かんだ別展開ですが、バカすぎるのでやめました。その時は。でも本のように刷ったら終わり、というわけでもないし、編集さんに「使い回しは困りますよ~」と叱られるわけでもないので心おきなく翌日分岐させてみたものです。だって1コマ目を描いたとき、自分でもあの虫を連想してしまったんですもの。

育児をした巣坊は子供たちのフンで黒くなる、ということでミツバチさんの黒ペンキといえばこれしかない!

4コマ目の「ここ残念!」と言っている働き蜂さんがとても気に入っています。ひとりノリノリになっちゃっている時がかわいい。

最後のコマ、伏せ字になってないじゃん! と気づいたのですが、エンジンがかかった働き蜂さんがやらかしてしまったみたいにも見えてきたので直さないことにしました。



2. 理想の姫君


今でこそ女王様と働き蜂さんは生まれた時には差がなくて、その後の食べ物によって将来が決まるということは子供の頃から知っていたような気がするほど常識になりましたが、この時はまだミツバチさんが気になりだした頃。Lanさんの「ローヤルゼリーをあげれば女王になるのかな?」との一言で怒濤のように描いて、そのまま仕上げまでしてしまったお話です。この時オバチさんの性格が決まり、間もなくふたりは勝手に私の頭の中に部屋を作り、いつでもそこで暴れ回るようになりました。

私が愛情を持って長く続けるお話は、大概このように転機となるエピソードがあって、そこからあとは自動操縦のようになっていくのですが、いつも孤独なこの瞬間にLanさんという親しい友に立ち会っていただけたことは格別の体験でした。

ハイ、10日前の作品ですが、巣坊(お部屋)が巨大です。本当はオトナ一匹がスポンと入ってジャストサイズなんですよね。き、きっと大昔に見たミツバチなんとかみたいなアニメの影響なんですよ! この後少しずつ現実を知って巣坊は縮んでいきますが、わかっていても今も大きめです。><

それに、ローヤルゼリーは倉庫には貯蔵しないので、ちょろまかすとしたら子供達や卵の部屋から少しずつ、ですね。だから貯蔵庫で見つかるのはおかしいということに。き、きっと、これはという美少女が見つかるまで隠しておこうと思ったんですよね!


1.働き蜂さんの悩み

これは落書きを経て初めて漫画の形になったものを、その時は殴り書きの線画だったので描き直したものです。悩めるオバチ殿下と、いつも幸せそうな働き蜂さんという出発点です。

初めていらした方へ:登場蜂紹介

(このブログは過去に別の箇所に投稿したブログのコンテンツをコピーしたものです。)

ふとしたことからミツバチさん、特にニホンミツバチさんに夢中になって描き始めました。知識ゼロから少しずつ文献を読み、いまだ勉強しながらですが、道具使用などの明らかな創作以外は今も謎と魅力に満ちたミツバチさんたちの暮らしに忠実であるように努めています。(一部の蜂では道具の使用が確認されていますが…)

気軽に漫画をお読みいただきながら、ミツバチさんのことを知っていただけたら、もっと知りたいと思っていただけたら、もしかしてミツバチさんのことをちょっと好きになっていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

[登場する蜂とその他の生き物紹介]
以下の説明はそれぞれの初登場時の状態です。

働き蜂さん
晴れて温かい日は毎日大好きな蜜を集めにいきます。蜜が大好きなので仕事も大好き。いつも楽しそう。

雄蜂殿下
ミツバチ社会での雄蜂の宿命は厳しく切ない。まず寿命が20日ほどと極端に短いし、ほとんどが結婚相手が見つからずに力尽きるし、運良く結婚できても結ばれ た瞬間絶命する。そのためか生まれついての性質か、王子様である殿下も日々小難しいことを考えながら暮らしている。ただ、目的に必要のない身体機能が悉く 削られているごとく、任務を全うするための情報以外は遺伝子に埋め込まれていないのか、ミツバチ社会の掟や暮らしについては割と無知。

女王陛下
思ったことを全て口にしてしまうが、その分表裏はない。

ねえや
雄蜂殿下を卵から育てたお姉さん蜂。従って殿下は頭が上がらない。

ムカデのじーさん
齢90近い物識りのおじいさん。我らがミツバチさんたちの巣箱を訪れて、そこでヒマにしている雄蜂殿下と親しくなる。

門番や他の蜂さん
全て独身の姉妹。異父姉妹が多いが、母は全て女王様。

この漫画は、私がミツバチさんが気になりだした当初の未整理の落書き時代から励まし、導いてくださったLanさんの存在なくしては今ここに無いと思います。 Lanさんとのやりとりを通じて、落書きが漫画になり、働き蜂さんや殿下がみるみる目覚めて自由に動き回るようになりました。私一人では、きっと数枚の落 書きをしただけで満足して終わったことでしょう。私のミツバチさんを一緒に育ててくださったLanさんにこの場を借りてお礼を申し上げます。

原山みりん